大好きな彼に
出会い
「どんな学校なんだろー」
うちは不安と緊張でおしつぶされそうになりながら一歩ずつ歩いていた。
私は佐藤 莉李(サトウ リアキ)。
小学4年生。
幼い私はバカみたいにわめいていた。
親の再婚で引っ越しして転校が決定…。
双子の姉は緊張で顔がこわばっている。
私からしたら笑えるが。
マンションのロビーにおりたらハーフで年齢が同じぐらいの子と年下ぐらいの子がいた。
私は手さげを肩に乗せ横目で見た。
お母さん達に言ったら「友達になれたらいいね」と言い歩いていた。
別に友達なんか出来なくてもいい。
学校に着き、校長室に案内され校長室のソファーに座りため息をついた。
なぜならドアの隙間からたくさんの人がのぞいてるから。
隣の姉、美弥(みやき)に伝えると笑っていた。
話をしているお母さん達を無視して私はバカみたいなことで頭がいっぱいだった。
がらが悪いと周りから言われている学校だから怖い。