大好きな彼に

バスに揺られて眠りについた。
途中、目が覚めてカーテンの裏で窓にもたれて寝ようとしたら龍が入ってきたので、寝たふりをした。

するとアゴを何度か持ち上げられ、気づいたらキスをされていた。
龍の唇は頬にずれ、はなれた。

龍はカーテンから出て近くの席の女の子と話していた。
私はカーテンの隙間からのぞいた。

すると、龍が自分の唇を触りながら話している。
夢じゃない。
さっきのは現実だ。

初めてのキスだった。

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