渇望男の潤いペット
まるで渇いた大地に雨が降るように

散々走らされた部活の後にスポーツドリンクを飲んだときみたいに

この子に触れた部分から、潤っていく

欲しくて欲しくて仕方が無い…

俺は初めてキスをしたような高校生の男みたいに、彼女を奪うことに必死だった

その間に暇なく動き回る俺の手を、彼女が懸命に弱い力で拒んでいる…

「ん…待ってください…」

「もう…待てない!」

彼女の声が響く、この部屋のせいで俺の想いは爆発しそうだ

欲しい、欲しい…

早く、早くしないと…

俺の唇はついに彼女の唇から離れ、彼女の躯へと到達してしまった

もう止められない!

もう引き返せない!




でもこれで手に入る

コレはもう俺の物になる!

「山城さん…」

彼女の瞳が潤み、頬が紅くなっている

愛おしくて気が狂いそうだ…

可愛い…

「いつも通り名前で呼べよ…」

「山城さん…」

「だから、時宗って呼べよ」



ん?



「やーまーしーろーさーん!私ですよ!!」

俺は急に海の底から引き上げられるような感覚になった

パッと目を開けると、ベットの上で携帯を片手に持っていた
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