渇望男の潤いペット
彼女の瞳から大粒の涙が零れた

「信じられない…」

俺は流れる彼女の涙にキスをしながら聞いた

「何が?」

「私が誰かに必要とされるなんて…そんなに…愛されるなんて」

「愛されたいの?それならイヤというほどわからせてあげるよ…これから…」

「…どうやって?」

「俺という人間全部で」

俺は彼女の背中に手を回し、彼女をそのままプールの縁に押し倒した

彼女の髪が水で揺れる

彼女の瞳が水の反射で煌めいている…

可愛い

欲しい…

「抱くよ?」

「私でいいんですか?」

「お前が欲しい!頼むから俺を満たしてくれ…満月」

「私が?」

俺は彼女の首に唇を押し付ける

彼女が「ひゃっ」と可愛い声をあげる

彼女の身体に指を滑らせる

ビクッと身体が反応した


そんな全ての事が幸せに感じる

彼女に触れた唇から手から潤っていく…

満たされていく

「愛してるよ、満月…愛してる…」

「とき…むねさん、待ってくださ…」

真っ赤な顔を懸命に隠そうとする満月の手を、俺は強く握りしめた

その時だった
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