渇望男の潤いペット
「あーなるほど!ホントだ、中から水の音がする」

「この部屋には入っちゃダメだよ」

「はい」

「さ、おいで。こっちに…」

俺は彼女を扉から遠ざける

誰にも見られたくない

この扉の向こうのアレは……




俺は彼女を抱く

アレに抱くこの気持ちを、彼女にぶつける

だって仕方ない…アレに手を出したら俺は変態だ…

でも止められない…

渇くんだ。

アレを見る度に渇いていく

欲しくてたまらなくなる


めちゃくちゃにしたくなる

だから彼女を抱くんだ


吐き出すために


欲望を


俺の欲情を…





「今日はありがとうございました」

「本当に送らなくて平気?」

「タクシーで大丈夫!写真撮られちゃいますもん」

「そうだね」

「じゃあ、また」

「気をつけて」

彼女が笑顔で出て行った。

キスでもしてやれば良かったかな…

時計は4時を差していた

俺は扉の鍵を静かに開けて、中を覗いた

…ぐっすり眠っている…

また扉をゆっくり閉めて俺は二階に上がった

ベットに横になった瞬間、さっき抱いた女の顔じゃなく、アレの顔が瞼にあった
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