渇望男の潤いペット
「待ってくださ…、時宗さん!やめて!!」

俺は一人勝手にコトを進める



彼女の白い肌が俺を惑わす



彼女の可愛い声が俺を狂わす



俺は彼女の身体を味わい続ける

狂ったように貪る

ハイエナの様に…



彼女の指に自分の指を絡め、彼女の唇を奪う


次第に彼女が諦めて、俺の舌に応え始める


俺は最後まで彼女を抱くつもりだ

もういい…

欲しい…






しかし彼女が何回か顔をしかめる


何で?


そう思いながら俺が彼女の足を撫でた瞬間、驚愕の事実を知る…







彼女の足は異常に熱かったのだ


それに驚いて俺が足を見ると、足全体が赤くただれ始めている…



「満月…」

「気付いちゃったの?」

彼女がはだけた姿でゆっくり上半身を起こした

「お前…足…」

「…見られたくなかった…あなただけには…」

満月の目から涙が零れ始める…

俺は痛々しいその足をどうすることも出来ず、ただただ美しく泣く彼女を見つめ続けた…





「満月?どういうこと?」




「…私、」









「人魚なの―」
< 32 / 48 >

この作品をシェア

pagetop