渇望男の潤いペット
「…も、もう一つ!?」

秘書は汗を拭きながら聞いた

秘書は正直ついていけなかった…

「そう…万が一子供なんぞ出来れば、男はあいつの父親と同じ道を辿ることになる!恐ろしいことだ…死よりも…」

「満月さんのお父さん?」

「ああ」

「死よりも恐ろしい方法って…?」

「人魚の伴侶としての洗礼だ!あの化け物達の!!
急がねばならん!犠牲者が出る前に、あいつを捕まえねばならん。報奨金を倍にしろ!普通の男なら飛び付く額だ…」

「ば、倍ですか!?」

「頼むから金を選んでくれ…満月より、自分の命を守れ…
相澤!マスコミを呼べ…一千万だ!」

「は、はい!」



宝田は窓の外を見た


「人魚の伴侶は決して幸せになれない…
あいつらは所詮、人間ではない者なんだから…」






そして小さくため息をついた
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