ちょこれーとぼーい(♂)








 ~♪。





 ほんの少し煙草の臭いする車内に


 今流行りの曲が流れ始め

 曲に合わせて志麻にぃの人差し指が

 リズムを刻むよう動きだす。




 借りた服が入っている紙袋を

 ぎゅっと握り締めて

 綺麗な夜景を車の窓から眺める。



 電灯の光が車を照らす度に

 窓に反射して運転している

 志麻にぃの横顔が映っている。




 運転マジックって凄いと思う。


 志麻にぃでも運転してる姿は

 格好いいって…見とれちゃうぐらい。





 走っている車が

 私の家の近くに差し掛かる。


 そうなれば

 魔法がかかったみたいに

 あっという間に家に到着する。





 「………着いたで。」





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