ちょこれーとぼーい(♂)
「……っぷ。」
生意気な悠馬の鼓動も私のように
早くなっていることを知ると
なんだか可笑しくて笑えちゃう。
どんだけ格好良くて
私よりも経験豊富の人でも
高鳴るんだね。
また1つ勉強になったよ。
「何が可笑しんだよ。」
「………ううん。
守ってくれてありがとう。」
お礼を言うと
悠馬は照れくそうに
そっぽを向いて
私の身体から腕を離す。
もうちょっと
悠馬の胸の中に居たかったのに…。
なんて思いながら微笑んだ。
「……約束したから
…美優を守るって…」
……そんな約束したっけ?。
なんて思っていると
騒ぎに駆けつけた野次馬が
沢山いるというのにも
お構いなしに
悠馬のおでこが私のおでこに
くっつけて私を見る。
「!!!!。」
ひゃぁぁぁぁぁっ━━━…。
格好いい顔が目の前にあって
鼻も掠れて唇も触れそう。
何しろ
悠馬の顔の全てが近くて
頭の中が混乱する。
頬が真っ赤に染まって行くのが
自分でも分かる。