ちょこれーとぼーい(♂)
━━━━━…かちっかちっ。
薄暗い部屋にアナログ時計の針が動く。
冷たかった布団の中も身体の温度で
温かくなるぐらい、
時間が過ぎたのに
私の瞼は珍しくぱっちりと開いている。
冷静に装っているけど
心の中は志麻へのキスの事で
興奮が納まりきらないから。
枕元に置いていた
携帯のホームボタンを押す。
明るい光をだして画面には
"2:07"の文字が示されている。
…まだ2時なんだ。
興奮して寝れない時は
大好きなチョコを
食べて落ち着かせるしかない。
……夜中でも気にしないもんっ。
上半身だけベットを乗り出して
近くにあるテーブルの上に置いてある
様々の種類のチョコが入った箱がないか
薄暗い中記憶と共に手探り状態で探す。
……確かっここに置いたはずなのにな。