ちょこれーとぼーい(♂)










 高鳴っている音が

 聞こえないぐらいに


 今の私は

 悠馬に夢中になっている。







 頬を触れていた指先が

 悠馬の指先が絡み合う。



 見つめ合えなかった私が

 悠馬と見つめ合う。





 …年下のくせに。


 …生意気なくせに。




 今の私に恥ずかしいことをさせて…

 絶対に許してあげない。









 「………なぁ。知ってるか?。」


 「……なに??。」

 

 「最近の友達ってさ
  友達同士でもキスするってことに。」







 ……そ、そうなの?!。




 確かにドラマとかでも

 友達や兄妹なのに

 恋人をするようなものをしている。






 もしかして…

 志麻もそれを知ってて……。




 だったらあの告白も

 "兄"としてやったのかな。






 ……だったら悩んでた私が馬鹿みたい。










 「今は俺のことだけ考えろよ。」




 「ごめっ━━━━…。」






 
 私が最後まで言葉を言い返す前に








 私の唇が悠馬の唇に

 寄って触れる━━━━━…。












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