ちょこれーとぼーい(♂)
「タイプじゃないよ。
あんなイケメンが彼氏だったら
毎日大変だもん。」
黒縁眼鏡くんをとりまく女子軍団に
毎日いじめられたり
逆に浮気されたり…とか、
そんなことを考えるだけで
彼氏がイケメンなんて絶対に嫌。
どちらかと言えば私のタイプは
志麻にぃみたいな優しくて
守ってくれて……
誰よりも私を思ってくれる人だもん。
しかも大体のイケメンは性格が悪い。
何が"俺様"だ"ワイドル"だ。
イケメンだからって理由で
性格が美化されるのは納得行かない。
あのイケメンだって性格悪いと私は思う。
覗くのを辞めてソファーに座った。
「…お前に言われたくねぇけどな。」
「ふぇ?!。」
「お前ももうちょっとは
自覚しろっつーの。」
私の両頬を軽く伸ばしている。
しかも無邪気な笑顔で。
ってか涼太が言っていた
"自覚しろ"ってどう言う意味??。
お前はブスなんだから調子にのんな!!。
とか……???。
自分がブスで
149cmしかないちびだってことも
ずっと前から知ってたし
自覚してるもん。……涼太の馬鹿。
私は気持ちを落ち着かせようと
右ポケットに入れといたチョコレートを取り出し
ぽいっと口に含む。