ちょこれーとぼーい(♂)







 ………って、






 私、普通に男子と

 お喋りできてるではありませんかっ。






 と、思ったが…








 私の頭が勝手に彼を"女子"と

 認識してしまったからだと

 私はすぐに考えた。



 さっきまで悠馬と

 話せてなかったのに


 急に喋れることなんて

 絶対に無いんだから…。







 「わざわざごめんね。
  もう大丈夫だからっ。」


 「心配なんで僕がそれ持ちますね。」




 あんだけ重いと

 自分の中で騒いでいたのに


 童顔くんは課題ノートを

 軽々と持ち上げた。




 …流石男子だね。







 「職員室まででいいですか???。」

 「うん!!本当にありがとう……っ。」

 「いいですって。人助け好きですから」






 にこっと微笑む童顔くん。




 …うぅ、その笑顔が眩しい。



 見る限り年下だと思うけど

 これぞ、"年下"って感じがして



 改めて悠馬は生意気だなって実感した。







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