ちょこれーとぼーい(♂)









 長い廊下を"男子"と喋りながら

 歩いていると

 いつの間にか職員室についていた。



 異性に免疫がない私が

 ここまで喋れてる事に驚きを隠せない。



 童顔くんに感謝しなければっ。






 「あっ。つきましたね。」


 「本当にありがとうっ
  …あ、あのね
  お礼したいから…名前とか
  ……教えてほしいな…。」


 「名前は"花澤輝"っていいます!!!。
  ちなみに1年なんで
  "柏崎先輩"の役に立てればいいな
  って思ってただけなので、
  お礼なんていいですよっ。
  それじゃ♪。」






 輝くんは最後までにこっと微笑み、

 持っていた課題ノートを渡してくれた。


 受け取ると軽く私に向かって

 手を振って職員室の前から去る。





 "柏崎先輩"





 輝くんが言ったくれた言葉が頭に響く





 ……そういえば私の名前

 …知ってるんだ。




 ……なんだか、

 ようやくまともな人に出会えた。



 本当に悠馬も見習ってほしいな。













 「あぁ言う人が好きなの??。」








 急に肩がぐっと重くなる。


 誰かに肩から抱きしめられるような感覚に襲われる。






 嫌な予感がしかないので

 後ろをゆっくり振り向くと━━━━…

















 「………夏目先輩。」







 いま、一番

 会いたくないNo.1に

 出会ってしまった…。










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