ちょこれーとぼーい(♂)










 「今から2時限さぼらないかな??。」







 ぽこたの席に課題ノートを置いて

 職員室を出た

 早々に夏目先輩に言われた1言。




 こんな場面を

 希星や希星の取り巻きや

 悠馬達に見られたら…



 という焦りもあり

 「はい。」と返事をしてしまった。




 …馬鹿だろ私。




 1時間も夏目先輩と共に

 どっかに居たって

 知り渡れる方が断然に危ないのに。









 「はぁ~…。」




 夏目先輩に聞こえないように

 小さく溜息をそっと漏らした。



 1つ幸せが逃げていく気持ちになる。








 「昨日はごめんねっ。」


 にこっと微笑む夏目先輩。




 「…………大丈夫でス……。」

 
 「高野涼太と水森志麻とは
  幼なじみって知ってたけど
  まさか高嶺悠馬と知り合いだなんて
  知らなかったよーっ。」

 やっぱりにこっと微笑む夏目先輩。


 「…そ、そうなんですカ…。」







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