ちょこれーとぼーい(♂)












 どきっ。






 普段可愛らしい顔をしている輝くんが

 急に男らしい顔をして言う姿に

 思わず胸が痛くなる。





 …その表情は反則…だよ。


 ……輝くん。







 「…先輩の連絡先とか
  聞いてもいいですか??…。」


 「全然いいよっ。」






 携帯をポケットから取り出し

 携帯のホームボタンを押す。



 画面に5件のメールが来てると

 知らせる通知が出た。




 輝くんが携帯を操作してる

 隙を見て

 メールをチェックする。






 【朝、一緒に行けなくてごめん。】


 【今どこ??】


 【迎えに行くから教えろ。】


 【どこ。】


 【お前あとで覚えとけよ。】






 5件のメールは全て悠馬からだった。





 1言だけなのは実に悠馬らしいけど

 これは確実に怒ってるように見える。





 ……覚えとけって生意気なっ。


 何されるんだろ……やだな……。







 「先輩っ!。準備完了ですっ!!!。」






 落ち込んでいると

 満面な笑みで敬礼している輝くん。



 その笑顔で嫌な事も

 一気に吹き飛ばしてくれる。





 ……あぁ、やっぱり輝くんは天使。


 むしろ神様レベル。











< 253 / 274 >

この作品をシェア

pagetop