ちょこれーとぼーい(♂)













 悠馬と他の女子とのキスシーンを

 見てからの私は

 授業をまともに受けることができず



 逆に先生から「帰れ」と

 言われるぐらい心配され、

 今、保健室のベットの上にいます。



 本当は家に帰らなきゃ

 いけないんだけど…

 家に1人で居たくないので


 志麻にわがままを言って

 ここ、保健室にいます。








 「ちょっとは、落ち着いたか??。」





 そして私がいるベットには

 ここにいることをバレないように

 ベットをカーテンで囲んでいる。


 一種の隔離状態になっているのだ。




 仕切りのカーテンから

 甘い香りがするコップを持って

 微笑みながら志麻が現れた。






 「ゔ~…ごめんなさい…。」







 この学校は体調が悪い生徒を

 家に送るのは保健医の志麻の役目。





 担任の朝比奈先生から

 志麻の手に私を渡すとき、

 志麻の顔を見ると心がほっと安心して

 号泣してしまった。




 それでもなにも理由を聞かずに

 ここまでおんぶして

 連れてきてくれたのだから…。





 志麻には本当に感謝しなくちゃ。







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