ちょこれーとぼーい(♂)










 「ほら、これでものみぃ。」






 志麻特製"ホットチョコ"が

 入っているコップを私に渡して、

 優しく頭を撫でてくれる。






 「……ありがとうぅ…。」






 頭を撫でる手が

 下へと下りていき


 志麻の大きな手の指先で

 私の頬をそっと軽く撫でる。






 「…悠馬のことか?。」





 頬を撫でてる指先は

 私の下唇を人差し指で

 左から右へと触れていく。




 どきっと高鳴る。

 私の心臓の鼓動が早くなる。





 何も言ってないのに

 分かっちゃう志麻は

 本物の"魔法使い"に見える。




 さすが志麻だけあって

 私のことなんでもお見通しだ。









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