ちょこれーとぼーい(♂)











 「何してるの??。」






 赤いメッシュを1本入れて

 顔も声も可愛らしい男子が

 やってきた。


 そして私の隣にいる茶髪の男子に

 声をかけていた。



 一瞬、私に声をかけてるのかと思い

 心臓が飛び出しそうだった。



 ………返せ、無駄に動いた鼓動を。






 「あぁ。"梓"に"悠馬"が
  呼び出しされてさ。」

 「まじかっ。
  それは見たいねぇ~。
  君もみたいよねっ??」



 「………えっ。」




 完全に私の存在自体を空気にして

 男子の会話を聞いていたのに…

 赤いメッシュをいれた男子が声をかける。




 「ふえっ。」


 返事を答える前に

 赤いメッシュをいれた男子に

 ぐいっと二の腕を掴まれた。



 可愛らしい顔をしてるのに強引…。





 って!!!!!!。

 私涼太以外の異性に腕掴まれている?!。




 冷静になって考えてみると

 今自分の状況が凄い…。


 知らない異性に…

 しかも女子並みに可愛い…

 下手したら私より可愛い男子に

 触られたくない二の腕を掴まれてる。



 離れようと何度も腕を振るが

 どんなに可愛らしい顔をしても

 男の子だ。



 ……びくともしない。



 きっと離してくれないだろうから

 仕方がない。諦めます。









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