ちょこれーとぼーい(♂)








 「はいはい。みんな注目。
  "Ymfm(ユウファム)"の
  "古市愛斗(フルイチアイト)"だよぉん。
  みんな俺達を通して!!!。」





 扉の前で群がっていた人達は

 "ymfm"の名前を聞くと

 人が通れる道があっという間に出来た。





 …す…凄い。




 ってかymfmってなに?!。


 この人何者??!

 なんで赤いメッシュいれてるの?!。



 気になることは合ったけど

 聞けないしそもそも話せないので

 黙って古市くんの後ろを付いていく。




 一番前に行くと古市くんは

 握っていた二の腕を離してくれた。


 ほっとしてると

 「二の腕。細めたほうがいいよ」

 と言って微笑んでいた。



 反論しようかと思ったけど

 古市くんは唇に人差し指を付けていた。




 そもそも反論なんて出来る根性、

 私には無かったんだ。





 私はため息を付いて

 扉に付いている窓に顔だけを出した。








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