ちょこれーとぼーい(♂)







 がらがらっ。






 「はぁ~…。」



 ようやく保健室につき、

 ドアを開けて志麻にぃの顔を見ると

 大きいため息が漏れる。




 「人の顔見てため息かいっ!。」



 志麻にぃに突っ込まれるけど

 言い返す元気はさっきので無くなり

 長い草道のお陰でただでさえ冷えてる

 お弁当は完全に冷え切っている。




 お気に入りの折りたたみ傘は

 返してもらえないし


 ……"ymfm"というよく分からない

 グループに目付けられるし

 人前で恥かくし……


 …今日は…散々だ。





 「志麻にぃ〜。
  今日は厄日だよ。
  厄日!!。」

 「なんかあったん??。」




 私は空腹にも限界が着ていので

 近くにあるパイプイスを持って

 志麻にぃが使っているディスクの前に

 置いて座った。




 「さっき黒縁眼鏡くんの
  告白現場見ちゃったの~。」

 「……黒縁眼鏡???。」

 「…あっ。ほら志麻にぃが
  今日右頬に湿布貼った人。」

 「あっ。高嶺か。」




 ディスクに冷たくなった弁当を置いて

 広げ蓋を開けた。


 ウィンナーや卵焼きにハンバーグ。


 どれも好きなものに

 冷えきっているので食欲がなくなる。





 ……好奇心より

 食い意地を優先させるべきだった。













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