ちょこれーとぼーい(♂)









 せっかく作ってもらったのに

 食べないのは勿体無い。

 なんせ空腹だ。


 何か食べないと午後の授業は

 志麻にぃと会うことになりかねない。
 

 1時限をサボってる分それだけは回避。



 意を決心して箸でウィンナ-を突っつく。





 「あいつはモテるからなぁ。」

 「志麻にぃに知ってるの??。」



 ウィンナーを突つくのはやめて口に含む。

 ウィンナーの塩胡椒の風味が口に広がる。




 「そりゃ。生徒やからなぁ。」

 「…へぇ。名前なんていうの。」

 「"高嶺悠馬(タカミネユウマ)"。
  美優より1つ下やな。」

 「う、うそぉ!!!。」




 口に含んでいたウィンナーが

 飛び出しそうな勢いで私は驚いた。



 私が知る限りの他の後輩は

 まだ慣れてないのかどこか初々しい。


 だけど古市くんと言い、

 高嶺くんと言い……。


 あの2人は何を悟ってるのか

 わからないけど涼太より落ち着いてて

 態度も堂々としている。




 あんなのが年下だなんて…世も末だ。








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