ちょこれーとぼーい(♂)






 時計は12時50分を示していた。


 いつもならもう教室に帰ってる時間。



 だけど今日は色々ありすぎて

 身体が疲れて動きたくなかった。

 
 異性と喋るだけでこんなに

 体力消耗するなんて誰が思う??。



 ディスクにもたれかかっていると扉が開く








 「……志麻。腹減った。」







 保健室の来客者は

 眠たそうな顔もまた格好いい。


 黒縁眼鏡くん事、

 …………高嶺悠馬だった。




 意外の来客者で心臓が高鳴る。




 「そこに座ってな。」

 「うぃ。」




 高嶺くんが志麻にぃの事を"志麻"と

 呼び捨てにするぐらいだから

 よっぽどの仲なのかな…。




 なんて思いながら

 重たい顔を起こして

 志麻にぃと高嶺くんが

 喋ってる姿をじっと、見つめた。




 志麻にぃも

 なかなかのイケメンであって、

 イケメン同士が絡み合うのは

 なんだか癒される。





 志麻にぃはディスクの引き出しから

 お弁当箱を取り出して

 高嶺くんに渡していた。



 それを受け取ると

 ディスクにお弁当を広げる。





 まさかここで食べるの?!。




 驚きの行動をしていた。


 高嶺くんレベルだと友達に囲まれて

 食べてると思ってたのに。


 嫌、むしろ女の子がお弁当を

 作ってくれて渡されてるんじゃないの?!。








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