ちょこれーとぼーい(♂)








 ……………きもい………か。




 保健室で出会った時も

 カーテンの隙間から覗いてたし


 さっきまで古市くんらと

 告白現場を覗いてたのは認める。




 でも可愛くて自分に自信がある

 周りの女子とは違って

 私は可愛くないし自信なんてない。


 そんな子はただ影で

 指を咥えて見つめることしか出来ない。


 何も知らないくせに

 それをきもいって……


 …まだ笑われたほうがましだ。





 「…………っざけん………な。」


 「……は??。」

 


 体…、心…、目頭が一気に熱くなる。


 視界がゆらゆらと揺らめきながら

 私は大きな口を開いた。









 「ふっざけんなあああっ!!!!。」










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