ちょこれーとぼーい(♂)








 勢い余って

 高嶺くんの頬に向かって

 右手のひらが伸びる。



 あっこれ止めれない。と思って

 「"ごめんなさい"」と心で唱え

 瞼をぐっと閉じた。






 その瞬間、


 手首をぐっと掴まれる感覚があり

 閉じていた瞼をゆっくり開ける。




 掴んでいるのは


 「辞めなさい。」と

 真剣な顔をして言った志麻にぃ。




 どうやら志麻にぃによって

 頬を叩かなくてすんだようだ。



 力が足から抜けその場に座り込んだ。





 まさか……。



 自分がここまでできるとは

 思ってなかったから………。





 恐る恐る高嶺くんの方に

 視線を向けると怒ってるみたいで

 眉間にしわを寄せて腕を組んでいた。





 ひ…………ひぇぇぇぇぇ。



 私はとんでもないことをしたんだ。

 相手は高1で派閥ができるほどの

 権利者なのに…………。



 



 Goodbye………MyLife………。











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