ちょこれーとぼーい(♂)
「苦手意識克服ってなにするの??。」
志麻にぃはにやりっと
怪しげな微笑みをした。
「休み時間・放課後は
必ず高嶺といること。
休日も月に2回遊ぶこと。
昼休みの弁当は美優が作ること。」
「……えっ。」
「高嶺は友達も多いやろうし
その中に入っていけば
自然と苦手意識も無くなるやろ。
高嶺の友達やし
多少信用できるやろう。」
……私にとっては拷問のようなメニュー。
それでも志麻にぃは私のために
真剣に考えてくれたんだよね。
志麻にぃには散々助けて
もらいっぱなしだし
恩返ししたいと思っていたから…
………………やってみようかな。
「後の約束は
昼休みはここに来て食うことと、
なるべく涼太から離れること…や。」
そっか、これを見れば登校以外
ほとんど高嶺くんといるもんね。
自然と涼太から離れることになる。
なんだかそう思うと寂しいし…
…悲しい。
……って駄目駄目。
これは自分の将来のため。
皆も頑張ってるのに
自分だけ甘えちゃ駄目なんだ。
「…最初は辛いかもしれんけど
美優なら出来る。
俺や高嶺がおるんやから。」
「…うん。わかった。」
「………出来るか??。」