ちょこれーとぼーい(♂)










 「…頑張ります…。
  高嶺くん、…よ、よろしくね。」






 冷静にって考えてみたけど

 これってかなり凄いことだよね。



 学校内人気No.1と友達になって

 他の皆には悪いけど

 ほぼ、毎日高嶺くんを独占している。



 今、ここで会ってなかったら

 絶対に起きなかったし…


 ……これって奇跡だよね。




 それに良く高嶺くんも

 引き受けてくれたものだ。


 年下にこんな事されるのは

 私のプライドが許せないけど、

 高嶺くんだからこそ逆に感謝したい。



 そもそも志麻にぃはどんな手を使って

 高嶺くんを落としたの。



 さすが、志麻にぃにかかれば

 落ちないものはないだけある。







 「…罰も決めとく??。」




 よっぽど嬉しかったのか

 志麻にぃはとても楽しそう。





 「………罰??。」

 「約束を破ったり
  リタイアしたりした時のね。」





 やっぱり何事も中途半端な私にとって

 志麻にぃからすれば逃げ出すと

 思ってるのだろうか。





 全くその通り。


 …あんまりひどかったら

 逃げ出そうかとは思ってたけど……。





 逃げ出せなくなってしまったではないか









 
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