ちょこれーとぼーい(♂)










 ………生意気。





 「はぁ〜…」と口から出るため息は

 自然と多くなっていく。






 ふと油断していた瞬間。



 高嶺くんに掴まれたままの腕を

 再びぐいっと今度は手前にひっぱり


 椅子に座ってる高嶺くんの

 太股の上にちょこんと乗る。









 「━━…!!!!!!。」






 高嶺くんの行動に

 周りにいたクラスメイトを含め

 涼太も私も驚いてしまった。




 そんなことお構いなしで

 高嶺くんの腕は前に伸び

 私の体を包み込む。









 ……わ、私。今、

 高嶺くんに抱きしめられてる……。





 冷静に状況を理解出来ると

 一気に心臓が高鳴り

 頬が熱くなるのが分かる。




 きっと真っ赤に染まっているでしょう。


 








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