ちょこれーとぼーい(♂)
呆れると同時に泣いている子達を見て
申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
中には高嶺くんの事を真剣で
好きな子もいるのに一番この学校で
高嶺くんと釣り合わない私が
一緒に居るなんて………。
もし逆の立場だったら怒り狂うだろう。
でも私は逆らえない立場。
って言うかそもそも高嶺くんに
逆らえないので「辞めて」と
漫画のヒロインっぽく言うことができない。
…本気で虐められる覚悟しておこう。
「………っざけんな!!!!!!!!!!。」
がんっ!!!!!!!!!!!。
堪忍袋の緒が切れた涼太が力強く叫び
自分の椅子を蹴っ飛ばす。
高嶺くんもこれに驚いたのか表情は
相変わらず微笑んでいるが
眉毛が2度3度ぴくぴくっと動いた。
「………ふざけんなとは??」
追い討ちをかけるように
高嶺くんの声もいつもより低いトーンで
喋り始める。
怒っている涼太から
嫌悪感の雰囲気を出しているので
ざわざわと騒がしかった教室が静まる。
泣いてる子も声を殺して泣いていた。