ちょこれーとぼーい(♂)
「お待たせしました。
"いちごパフェ"でございます。」
古市くんが頼んだパフェが
テーブルに置かれる。
甘いものが好きなんて
可愛らしい雰囲気のまんま。
古市くんだけは私の期待を裏切らない。
パフェ用のスプーンをお箸が入ってる箱から
取り出してクリームをスプーンの上にのせる。
その表情が満面な笑みでパフェに
はしゃいでいる子供を
見ているような気持ちにさせてくれる。
「にしても、
"彼女を作らない"悠馬が
こんなことに協力するとはね〜。」
口をもぐもぐとさせ
パフェを食べながら言っていた。
………彼女を作らない??
こんなイケメンなのに
彼女を作らないのは勿体無い。
周りに女がいるから
特別の存在に縛られたくないとか?。
それとも逆に毎日騒がれてると
女にうんざりするから作らないとか??。
どっちにしろ高嶺くんにしちゃ意外。
「……俺がやりたいからやるだけ。」
携帯を弄っていた高嶺くんが
無表情で口を動かす。
古市くんの前だと満面な笑みじゃ無く
私に見せる無愛想な態度なんだ。
もしかして、
これが高嶺くんの"素"なのかな。