ちょこれーとぼーい(♂)
私柏崎美優(カシワザキミユ)は…、
目の前に広がる光景に理解が出来ず
ぽかんと口を開いて突っ立っている。
ほんの数分前までは
幼馴染みの高野涼太(タカノリョウタ)と
共に学校へと歩いて向かっていた。
学校と家の真ん中に値する位置に
ある橋に足を踏み込んだ時
雨が降ってきて数秒もかからずで
小雨が大雨になった。
なので鞄からお気に入りの
折りたたみ傘を取ろうと
その場で一旦足を止めた。
ここまではまだ普通のことだ。
すると。
同じ制服を着た可愛らしい女子が
傘もささずに私達が居る場所まで
走ってやってきた。
そこまでは良いんだけど…。
問題なのが次だ。
"高野くんのことが好きなの"
と目の前にいる女子は言った。
確かに"高野くんが好き"と言った。
も、もしかして
これが"告白"と言うものでしょうか。
「えっ、ええええええええ。」