ちょこれーとぼーい(♂)
…どくんっ。
誰かに強く
首を締められてるような
感覚になり息苦しくなる。
私のお母さんでも
知ってるぐらいの知名度なんだから
瞳さんが高嶺くんの事を
知っててもおかしくは無い。
そうだよ。
おかしくは無い…んだよね?。
「彼元気にしてる?。」
「は、はい。」
「…そう。私の部屋はこっちよ。」
瞳さんは掴んでいる手を肩から離して
何も無かったように階段を登っていく。
私も志麻にぃと共に階段を登っていく。
2階につくと手前に
ピンク色のハート型をしている
名前プレートが貼ってある扉の前に
瞳さんは立ってドアノブを握る。
ギギギ…と音を出しながら開ける。
開いた瞬間に部屋から
大好きなチョコレートの匂いが
私の鼻に香る。
「………チョコレート…。」
「あら、よく分かったわね。」
「はいっ。私、チョコレート大好きなんです。」
「そうなの?。私もよ。」
ニコッと優しく微笑む。
周りにチョコレートが極度に好きっていう人
少なかったのでなんだか嬉しい。
初めは怖い人かなって思ったけど
…勝手に親近感をわいてます。