Memory of the dawn
 
村人たちは日の出とともに村から少し離れた場所に住んでいる少女の家に無断で入りました。
この家にすんでいる少女、アリアはまだ6歳。朝食の準備をしていた少女はとてもびっくりしました。
少々は言いました。


「こんな朝早くどうしたのですか?何か用でも?」


6歳とは思えないとても丁寧な言葉。
一人の村人、若い男は言いました。


「黙ってついてこい」


村人たちは少々が暴れぬよう両手を縄で縛り付け、無理矢理外に連れ出しました。
少女は言いました。


「私をどこに連れていくのですか?」


少々の問いに村人たちは誰も答えません。
山の中に入り奥へと進みました。黙々と歩き続けました。少女も黙って歩き続けました。

しばらく森の奥へと進んでいくと村人たちが立ち止まりました。そして、奥の道に指をさし村人の若い女は言いました。


「ここから先はおまえ一人手で行きなさい。いいかい、この道をまっすぐにだ。」


そういうと村人たちは自分の村へと戻りました。
一人残された少女は言われたと通りに歩き始めました。
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