アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「もぉーーっ!!航のばかぁーーっ!」
バタバタと部屋の中を走り回り、出勤の準備をする
もーもーもーっ!
航の誘導に乗ってしまった私もバカだけど
もうちょっと、加減してほしかった!
やっぱり、朝になんてスルもんじゃないわ…
「彩月ぃ?何か手伝うコトあるかぁ?」
リビングのソファーに凭れ意地悪く言う航
「ないっ!!」
航の前を通り過ぎさま睨み付けてやった
「あぁ~もう~遅刻しちゃう~~っ」
入ったまま
なかなか出て行かない私を心配したのか、
航が様子を見にきたのに気付いた
ちょうど、
下着姿でブラウスを着るところだった
「やだっ!何見てんのよぉっ」
寝室のドアに凭れてたので、膨れっ面で航に言った
「もぉーっ航のせいなんだからねっ
無遅刻無欠勤の私に
汚点がついたら責任とってもらうからね!」
「よく言うぜ
あーんなに感じまくって
俺の名前呼んでたのはどこのどなたさんだっけなぁ…?」
「ヤダーもぉーっ!知らないっ!」
素早く着替え終えた私に近づき、抱き締める
「もう
俺だけを見てろよ
他の男によそ見なんかすんじゃねぇぞ」
「…うん、航もだよ私を1人にしないでよ…」
航の胸に顔を埋める
「…あぁ」
この後
2人にとって耐え難い苦しみが待ち構えてるとは思いもしなかった