アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「本当にありがとうございました」
お店の前で車を降り、
去っていく車が見えなくなるまで深々とお辞儀をした。
「先輩、遅かったですね、、って、その足!!どうしたんですっ?!」
店内に入って、カウンターにいた千夏が、私に近づき足元を驚きながら見た。
「うん、ちょっとヘマやっちゃってさー、3針縫ったわ」
「えーー! 大丈夫なんですか?」
「うん、骨が折れたとかじゃないし、きちんと処置すれば大丈夫だから。
それより、今日乗っていった営業車、レストランに置いてっちゃったから、
例の沖縄のお客様の件、空港へは電車で行くわね。
帰り、営業車乗って帰ってくるから、
誰か使う予定の人いたら、そのこと伝えてね」
「わかりましたー」
「じゃぁ、私、今日は先に上がらせてもらうね、あとは宜しくね」
お大事に、と千夏が手を振りながら、
またカウンターでの作業に戻っていった。