アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
コンコン
控室のドアをノックされ、
『彩月ぃ、入るぞ~』
「どーぞー」
別の控室で着替えを済ませた航が、入ってきた
あれ?
航の私服姿…始めて見た気がする…
以外に、お洒落なんだ…
「なんだ? 俺の顔に、何かついてるのか?」
「う、ううん」
そんな、今、思ったコト、口に出そうものなら
また、俺サマ航 になっちゃうから、やめとこー
「彩月、もう、帰れるのか?」
「うん、帰れるよ」
「じゃぁ、俺の車乗ってけよ」
「え?ホントっ?!」
助かった
電車だと、乗り継ぎとかあって時間かかるんだもん
ほぼ、片づけが終わったホールで
小野田さんはじめ、オーシャンブルーの人たちと
まだ、残っていた専務や他の社員の子に挨拶をしてる時、
「彩月さん…」
後ろから声を掛けられ、振り向けば…
「藤井くん…」
優しい眼差しで私をじっと見つめた
「彩月さん、すごくキレイでしたよ また、惚れそうでしたよ」
「やだな~、藤井くんったらぁ…」
そっと、隣にいる、航を、視線だけ向けて見ると、
ちょっと、不機嫌そうな顔…
「あの、俺、来月から、アメリカに出来る会社の支店に移動になりました
1週間後には、日本を発ちますいろいろと、お世話になりました」
深く、お辞儀をする藤井くん…
「えっ?、そんな、急なの?!」
私が残念そうな顔を向けると、
「彩月さん、栗本さんに泣かされたら、
ぜひ、連絡してください 飛んでいきますから」
私の片手を握り、怪しく笑う藤井くん
「ったく、小野田さんといい君といい…
それは、ナイから安心してアメリカ行ってくれ」
藤井くんが握った私の手を、航が、さりげなく引き離す
「彩月は、俺が幸せにするから心配ご無用」
私の腰に航の腕が絡まり、グイと引き寄せられた