アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「…つきっ、彩月っ、いつまで寝てんだっ おいっ、着いたぞっ」
航が、私の肩を揺すって、眠り込んでいた私を起こした
「…んー、」
目を開けて、思い切り背伸びをした
「おい、いくぞ、降りろ」
航に急かされ、助手席を降りる
ん?
あれ?ココ、どこ?
薄暗くて、車が何台か停まってる
地下駐車場?
よくよくその車たち見れば
外車のエンブレムがついた高級車が並ぶ…
キョロキョロと高級車を見てたら
先に行ってしまう航
その後を、小走りで追いかけた
「待ってよぉ、航ぅ」
入り口で、
暗証番号を入力する航の後ろに続き、開いた自動ドアを通る
エレベーターの上昇ボタンを航が押す
何となく話してはいけないような
雰囲気だったから、
隣で無言で待つ
到着音が鳴り、開いたエレベーターに乗り込む
押した階数ボタンは、
一番上らしき15階だった…
「ねぇ、航?ココって誰が住んでるの?」
次々と数字のランプが光るのを見ながら、
訪ねてみるけど、
「あ? 行けばわかるよ」
教えてくれない…
うーん?
行けばわかるって…
さっきの
エントランスにしろ、
エレベーターにしろ…
よぉく見ると、
まだ、新しい…
航のマンション?
でも、ないよね~?
航の今住んでるトコは、
会社が買い上げた古いマンションって言ってたし…
こんな新しくて豪華なマンション…
一体誰が住んでるトコなんだろう…
到着音が鳴り、
航に続いて、エレベーターを降りる
降りたフロアに足を踏み入れれば、
目の前が中庭?のようになってて、
日差しが降り注いでる
休憩できるベンチもあるし…
どうやら、この階が、最上階?のよう…
航の後をついていけば…
一番南の部屋に辿りつく…
でも、このフロア、
普通のマンションより、部屋数、少ない?
「彩月っ」
周りを見渡しながら歩いてたから、
航に遅れを取ってしまった