アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「あ? そんなん、後だっ」
ボタンが全て外されてしまい、首筋と鎖骨に熱い刺激を受けながら
航の唇がゆっくりと這う
「んっ…わたるっ、待っ…てよ、ベッド…に…」
リビングの大きな窓にブラインドがかかっているものの、
しっかりと、角度を閉じてないから、夜が始まったばかりの薄暗さが
ブラインドの隙間からわかる…
いくら、最上階でも、周りのビルは、このマンションより高い位置にあるから
もし、その隙間からでも見られたら…と、思ってしまう…
「んなの、気にすんな…」
相変わらず、航の指先と唇は、止まらず、そんな甘い刺激に酔い始める私がいる
「わた…るっ」
素肌に、航の荒い息遣いがかかる…
「彩月…お前が、いなくなった時、
俺が、どれだけ苦しかったか、わかるか?死ぬ想いだったんだぞっ」
私を見上げ、眉を寄せながら私に言う
「わかって…る…」
その瞬間、座る航の膝の上に引き寄せられ跨ぐように乗せられた
「わかってねぇよ…今日は…覚悟しろよ…」
航のガマンの糸が切れた…
激しく、熱く、私を抱く航に
身体の奥から溢れだす甘い感覚と痺れ…
「航…んんっ…航ぅ…」
もう、航の名前を呼ぶしかなくて…
愛しいヒトによって何度も、意識を失いそうになる…
お互いが心も身体も求めあって、一つになる時間…
私は、幸せなこの瞬間(とき)を、噛みしめていた