アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

着てるもの全て、剥ぎ取られたワケでなく、
乱れた状態のまま、航の膝の上でグッタリと寄りかかり、息を整えた


「彩月、なんだ?もう、バテたのか?休んでるヒマなんて、ねぇぞ…」


航の肩の上に顔を乗せていた私の耳元に低く怪しい声が響く


「う…ん…?」


って、えっ?うそっ? 航の身体から離れようとした時、
ふわり…と、抱き上げられた


「っわ…ど、何処いくのっ?」


「何処って、キマってんだろ…?」


リビングの更に奥に進む航…
航の首に手を回し、じっと航の横顔を見た


ドアを開けると
シングルサイズの何倍かの大きさのベッド…
ベッド以外、まだ、何も置いてなくて…
私を抱きかかえたまま、腰を下ろした


「彩月、お前…」


抱きかかえたままの私の目をじっと見る
な、なにっ…?


「胸…減っただろ?
腹は、減って正解だけど、胸、元に戻せよ!」


「ちょっ、何言うかと思えばっ!
仕方ないでしょっ!
私だって、辛くて、まともに食事が喉通らなかったんだもん…
私だって…私だって…怖かったんだからね…

藤井くんが、航のこと言いだして…
私のせいで、航の将来潰されたらどうしよう…って
不安でいっぱいだったんだからぁ~」


やだ…思い出してきて、涙が零れた…
拭おうとする手を制止され、航の指が頬の涙を拭う


そして、
ベッドの上に移動させられ、今度は、航が私を見下ろした




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