アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

ラウンジの自動ドアを通り、
グルリと視線を半周させ、航を見つけた。

さっきとは違う席で、ノートパソコンを開き真剣な顔つきになっていた。
やっぱり、エリートビジネスマンなんだな…
って、関心しちゃう。


席まで近づいていくと、私に気がついた航。


「おぉ、早かったな、」


私を見ながら、パソコンを閉じた。


「当たり前デショ! 電話して、速攻、走ってきたんだもん!」


そうか、と言いながら
パソコンをビジネスバックに仕舞う
椅子の横に置いてあったキャリーバックを引き、ラウンジを出る航の後ろを続いた。


「彩月、食いたいもん、あるか?」

キャリーバックを右手に持ち替え、左手で私の右ひじを掴む。
そして、私の歩調に合わせてくれていた


「んー、…わかんない…」


「おまっ、わかんない、って、なんだよ、ソレ」

歩きながら、航はため息をつく。


あ!そういえば…
私は、大事なことをすっかり忘れてた。


「ね? ご、ごめん、航…」

航の少し後ろを歩いていた私は、立ち止まった。


「なんだ?」


前を歩く航も続いて立ち止まった。



「えっと…会社の、営業車、ここの近くのレストランに置いてあるの…
私、それに乗って帰んなきゃダメなの…」


眉間にシワを寄せ、不機嫌になった…
うわ…怒った…?


「……よし、わかった!
その営業車に俺も乗せろ
どこだ?そのレストラン、案内しろ?!」

え?
案内しろって?

「い、いいの?」


「今回は、許してやる! だからとっとと案内しろっ」


「わ、わかったっ!」


返事がオレ様命令で、気に食わなかったけど、仕方ないから案内しながら向かった



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