アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
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「…き、…おぃ…さつ…き…彩月!」
えー? なーにー? せっかく気持ちいーのに…
肩を揺すられているようだけど、それも気持ちよかったりする…
「起きろ! 彩月!」
大きな声が、耳を劈いた
「う?え?!あ?!」
目を開けて、声のした方を向く。
「あ、航?」
「お前なぁ…出張で疲れた俺に最後まで運転させるたぁ、いい度胸だな、覚えてろよ」
肩にあった手が、いきなり私のアゴ先を掴み、私の顔を覗きこんで言う
うわ…顔、近いってばっ!!
あ、いや、そんなことは覚えないです。忘れます。
完全に目が覚めたので、
送ってくれた駅の近くのカフェで、航には待ってもらい、
営業車を会社の駐車場へ掘り込んで、
今日の報告を事務所にいた専務に伝え、
タイムカードを押し、そそくさと会社を後にした。
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「ごめーん、遅くなってー」
さっきのカフェに戻り、航の姿を探し、テーブルに向かい
またもパソコンを開いていた航に、両手を合わせた。
「ふんっ…俺、腹減った。どこでもいいから、連れて行け」
って、また命令かい!
「どこでもいいの? じゃぁ、いつも行く居酒屋に行くね」
正直、オシャレなお店とか知らないから、
千夏といつも行く、居酒屋へと向かった。
航が帰ってきたのが、嬉しかったのか、難しい仕事を終えてホッとしたのか…
いつも飲む量をすっかりオーバーしてしまっていたようで…
翌日…
とんでもないコトになるとは…