アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「はははははっ、だから、先輩、鈍いんですって!
でも、そんなトコ、カワイイですよ、ふふふ」
か、カワイイって…ふふふ…って…千夏に言われてもなぁ・・・
「また! 私に言われても嬉しくナイって思いましたね?」
うわっ、千夏は、エスパーか?!
「とにかく、藤井洸太郎は、先輩のギャップにやられたんだと思いますヨ♪
めっちゃ、仕事出来るクセに、意外と鈍感なカワイイと・こ・ろ・・・・」
ツンツンっと、人差指で私の頬を突く千夏。
「先輩、デートの時、藤井洸太郎と、寝てみるのも手じゃないですか?」
「ぶはっっ」
驚きのあまり、口に入れた、梅サワーをぶちまけてしまった・・・・
「あーもー、先輩ってばぁー」
テキパキとおしぼりでテーブルの周りに飛んだ滴を拭いてる。
「だって、もう子供じゃないんですし、
付き合うとしたら、そういうコトも当然込みでしょ、
だったら、身体が合うか合わないか、最初に見極めるのも大切ですヨ
先輩、もう、若くないですしね」
う、ハッキリ言ってくれるわ、千夏ちゃん・・・
若くないのは、確かです・・・ハイ
でも、いきなり、確かめるっていってもねぇ・・・
「いいですか! 先輩、この際、形振り構ってちゃダメです!
藤井洸太郎と一気にいっちゃいましょう!」
片手をグーにして、気合いを入れた声で、私を元気づけようとしてる千夏。
「う、う・・ん、一気にね・・・一気に・・・
でも、千夏ぅー」
ある一つの疑問が浮かんだので、
千夏の顔を仰ぎ見る
「なんです?先輩、そんな可愛らしい声で?」
え?可愛らしい?そんなつもりなかったんだけどな…
「えっと、あのね…私…
元カレと別れてから、その…ね…ほら…」
居酒屋で、ガヤガヤしてるけど
なかなか言い出せない
「ははーん…先輩、えっち、久しぶりだから、出来るか?ですね?
ふふっ、心配いりませんよ!
大丈夫です、って!
始まったら、感覚取り戻しますよ!
大丈夫、大丈夫!」
私の肩をばんばん叩き、大丈夫を繰り返した
なんだか、藤井くんとのことが
気になって
その日は、結構飲んだのに、少しも酔わなかった。