アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
黒い扉を開けると、
受付らしきカウンターにメイド服(?)を着た若い女のヒトがいた。
「お二人さまですか?」
「はい」
え?ちょ、私は、別にいいんだけど…
小声で千夏に言ったけど、まぁまぁ、と肘をつついてきた。
別に、占ってもらうことなんてないんだけどなぁ…
3年前、付き合ってた彼と別れてから、
仕事に生きると決めて、男なんて縁がないものだと今でも思ってる。
先に、個室へ入って行った千夏の後ろ姿を見ながら、
いい結果が出るといいな、と願った。
待っている間、メイド(?)の子が、
ハーブティーを淹れてくれて、ホッと一息ついたせいか、
ウトウトとしてしまった。
「先輩、先輩っ」
私の肩を誰かが揺する
ゆっくりと目を開ければ目の前に千夏。
「えっ、あっ…ゴメンっ!寝てた!」
「ふふっ、今日もお疲れでしたもんね、先輩の番ですよ」
「うん、ありがと」
立ちあがり、個室へと向かった。