アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「やだ、先輩、なんて格好してるんですぅ?」
玄関のドアを開けて目の前の千夏が言った第一声がそれだった
「なんて格好って、ジャージだけど・・・」
まあ、どこかのオバちゃんが着るような、サイドにライン二本入りの今ドキじゃないやつだからねぇ
家に居るときは、楽チンだもん
「千夏こそ、どうしたの? こんなに早くから」
時計を見れば、まだ、8時をちょっと過ぎたばかり、
会社には、9時半までに出社すればいいから、どうしたんだろう・・・
「もー、先輩ってば、ほんっと鈍いですねぇ・・・」
と、両手を広げ、クルリと私の前で回る・・・・
その姿を、じーっと見てると・・・・
あっ、そうかっ!
昨日と同じ格好!!!
って、コトは・・・・
「お泊りかぁーーー!」
満面の笑顔を私にむけ頷く千夏
「やっと、解ってくれましたねぇ、」
ん? でもでも昨日、私と別れたの0時過ぎてて遅かったよね・・・
「ねぇ、でもさ、私と飲んだ後、彼と会ったの?」
「ええ、モチロン♪」
それから会って・・・その・・・・なんだわね・・・
男と女が深夜に逢うって・・・ねぇ・・・まぁ・・・
思わず膨らむ妄想
「先輩!頭ん中、ヘンな妄想してません ふふふっ、でもその通りですヨ♪」
ニヤリと笑って、私を見る千夏。
「あ、あぁ・・・そう・・・なんだ」
スゴイなぁ、千夏、飲んでからでも、彼氏に会って、その、シちゃうんだ・・・
いいナァ・・・・
って、何、羨ましがってんだろ私・・・・
千夏私より若いんだし、
それくらいフツーなのよ、きっと…