アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「そーゆーコトなので、先輩、洋服、貸して下さいね」
靴を脱ぎ、軽やかな足取りで部屋の中に入って行く
千夏の後ろを歩き、嬉しそうな彼女を眺める
「あ?あぁ、適当に、クローゼットから着ていいからね」
そして、寝室にあるクローゼットへと千夏が向かっていった。
私は、洗濯機の様子を見に、洗面所へ向かった。
「せんぱーい!、コレ借りますねー」
寝室から出てきた千夏は、私の服を着て、リビングのソファーに座っていた。
私は、洗濯カゴに、洗濯モノを入れて、リビングに戻ってきた。
「あ・・・・」
千夏の姿を見て、立ち止まり固まった
千夏が着てた、小花柄のブラウスと、タイトスカートは、
今日、着て行こうと思ってたんだけどな・・・・・
「先輩、どーしたんですか?・・・・って、あっ、もしかして・・・・」
千夏の目線は、自分の着てる服をなぞる。
「先輩、コレ、藤井くんとのデートに着ていくつもりだったんですかっ!!」
信じられないという、顔で、私を見る千夏。
つもりもなにも、私、コーディネート上手くないから、
ショップのマネキンが着てたものを買ったそのまま着ようと思っただけで・・・・
「先輩、ちょっとっ!」
洗濯カゴをその場におろし千夏に手を引かれるまま寝室へ向かう。
閉ざされていたクローゼットを開き、
掛かっている洋服を眺め、千夏が、うーん、と頭を捻って考えている。
そして
何着か、取り出し、ベッドの上に並べ
トップスとボトムをあれこれ合わせ
とっかえひっかえして考えてる。