アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
♪~♪~♪~
リビングのテーブルに置いた携帯が鳴る。
あれからサクサク用事をすすめ、昼ご飯を食べて、洗濯ものを取り込もうと
してベランダにいたところだった
14:00を回ったばかりだったので、もしかして会社からかな、と
ベランダから、リビングへと急ぐ。
表のディスプレイを見れば・・・・
え・・・
「ふ、藤井くん・・・・」
もしかして、キャンセル?・・・・
「もしもし・・・・」
『あ、彩月さん? 今、仕事終わったんだ、
待ち合わせ、どこにする?』
え、ウソ、終わったって、こんなに早くっ?!
「あ、えっと、私、まだなにも用意してないんだけど・・・」
『あぁ、大丈夫だよ、
じゃぁ、駅前にあるカフェで待ってるから、用意できたら、来てくれる?』
「う、うん、わかった、なるべく早く行くね」
『じゃ、待ってるよ』
もー、ビックリしたぁ、
一体、どんな速さで仕事片付けたんだろう・・・
待たせていると思うと、焦ってしまう・・・
干してあった洗濯ものを取り込んで、キッチンを適当に片付けて、
そして、
薄らとしかしていなかったお化粧も、念入りに手直しして、
千夏が、選んでくれた洋服に着替える。
《先輩、下着も、勝負下着にしなきゃダメですよっ!》
ニットを頭からかぶろうとした時、千夏の言葉を思い出した。