アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】

カフェ着いて、藤井くんの姿を探す。


オープンテラスの方のテーブルで
雑誌を読んでいる藤井くんを見つけ、駆け寄る。


「ゴメンね、待たせちゃったね」


藤井くんのそばに立つと、雑誌から顔を上げた彼は、私をじっと見る。


なんだろう・・・なんか、ヘンかなぁ・・・


「・・・・あっ、ご、ごめん、一瞬、彩月さんに見えなかった!さ、座って」


そうなんだ・・・なんかおかしいかな、って思ったから良かった。


「うん」


スカートの裾を気にしながら、藤井くんの隣に座った。


このスカート、私がいつも履くスカートより短くて気になるのよね・・・
しかも、裾の部分はレースだから、ちゃんと膝小僧くっつけてないと・・・ね


「彩月さん、何、飲む?」

裾を気にしていた手を離し、テーブルの上のメニューを手にとって考える


「あ、えーっと、カフェオレにしようかな」


テーブルの横を通り過ぎた店員さんに、藤井くんが注文してくれた。


「嬉しいなぁ、彩月さん、俺のためにお洒落してきてくれたんだよね?」


私を上から下まで笑顔で眺める。


やだ、その笑顔、反則だよっ
きっと藤井くんファンならイチコロだよ・・・



「あ、うん、
あんまり変な格好じゃ、藤井くんにも迷惑かけるでしょ?」


そう言ったけど、まだじっとこっち見てる
ちょ、あんまり眺めないでほしいなぁ、こっちが恥ずかしくなっちゃう・・・
視線を藤井くんから外す


「ね、彩月さん、これから映画見ない?」


そう言って、スーツの胸ポケットから、チケットを出す。
それは先日公開されたばかりの話題の映画だった。
千夏と休みが合えば見たいね、なんて話していた映画だった。


「わぁ、嬉しい!、コレ見たかったんだぁ」


チケットを手に取り、口元を緩めた。


「良かった、彩月さん、好きそうだな、って思ってさ」


「うん、ありがとう」


運ばれたカフェオレを口にして、映画館へ向かう予定の時間まで話をした


意外にも、好きな小説とか映画とかが同じで、話が弾んだ。



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