アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
「彩月さん、そろそろ、出ましょうか?」
「あ、うん、」
立ちあがった藤井くんに、ワリカンにしようと言ったけど、
私の言葉を断り、伝票をサッと取り、支払いを済ませてしまう藤井くん。
「ごめんね、私の方がいっぱい食べちゃったのに、ご馳走になっちゃって・・・・」
お店を出て、歩きながら、彼に言った。
「そんなの気にしないで、俺が誘ったんだから・・・」
足を庇いながらゆっくり歩く私の歩幅にあわせて一緒に歩いてくれる。
当然、駅まで送ってもらって、ハイ、また明日って、展開になるかと思ったら、
違うんだもん。
周りをよく見ると、どこかの公園、
しかも、ところどころに、カップルの姿が・・・・
え・・・・・・
ちょっと、これは、どうゆう・・・展開?・・・
前を歩いていた藤井くんが、クルリとこちらを向き、私にだんだん近づいてくる。
え?
気がつくと、スーツのネクタイが私の顔の前にあった。