アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
♯仕掛ける男たち
♪~♪~♪
また、私の携帯が鳴ってる
航の腕の中で、ため息をついて唇をキュッと噛みしめ目を瞑る
「彩月?どうした?もしかして、年下野郎か?」
俯く私を覗きこみ、コクリと頷いた私を離し、
航はリビングの机に置いた私のカバンの中を探る…
え?ちょっと待って?まさかっ?!
私は、航の後を追い、
航がしようとしてることを止めようと腕を掴むけど
振り払われてしまう…
航は鳴り続ける携帯を掴み通話ボタンを押した
「オイ、お前!俺のオンナに手ぇ出すな!
わかったかっ!?」
ピッ!
そう言って通話を切り、携帯をテーブルに戻す。
ひぇっー!ど、どうしよう…
そんなコト言ったら、余計に藤井くんを刺激しちゃうじゃない!
「もうっ!勝手に電話出ないでよねっ!
藤井くんには私がちゃんとオトシマエつけてやるんだからぁ!」
「フッ、流されやすい性格のお前が、そんなコトできンのかよっ!」
私の頭上から航の見下した声が聞こえる
「で、で、できるモン!」
航を見上げ、文句を言うように言ってやった。
「じゃあ、俺は手助けなんてしないから、
自分でオトシマエつけてこいよな!」
もぉ…何で、いっつも命令調だし、冷たいのよぉっ
さっきの優しい航はどこ行っちゃったのよ…
グスッ…