アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
零れた涙を拭ってると…
「彩月っ…」
私の腕を引くと、再び航の胸にすっぽりと私の顔が埋まる
「あんま意地はんな、
それにオマエ、自覚なさすぎ…
心配かけんな…」
「わ、航ぅ…」
航の腕は私の腰に絡み付いていて
航の顔が耳元に近づき、耳朶にキスをする
途端に甘い痺れが全身を走る
「…っん…」
何度も何度も、耳朶と首筋に繰り返される
「…彩月…」
そして、唇が首筋から降りていく…
その時、急に、藤井くんにされた感覚が甦り、
「イヤッ!」
航を突き飛ばしてしまった
「彩月?」
私に突飛ばされた航は
一瞬眉を寄せ差しだした手を引っ込めた…
「あ、ご、ゴメン…航…」
そう言って俯く、
そして、何故か、体が震える…
その場に座り込み、必死に震えを止めようと
ギュッと自分の腕を押さえる
私…どうしちゃったの?
「オイ、大丈夫か?彩月?」
呆然とした私の隣に来て私の傍に座り心配そうに覗き込む
「う、うん…」
だけど、航の顔がまともに見られない…